ポリウレタン製衣類を長持ちさせたい!劣化を防ぐ洗い方&メンテナンス方法

ストレッチ性やフィット感の良さから、多くの衣類に使用されているポリウレタン製の衣類。代表的なものとして、冬に多くの人が着るヒートテックもポリウレタンを含む製品の一つです。
しかし、ポリウレタンは適切なケアをしないと短期間で劣化してしまうことがあります。本記事では、ポリウレタン製衣類の特徴や劣化の原因、正しい洗い方、メンテナンス方法について詳しく解説します。
1.ポリウレタン製衣類の特徴
ポリウレタン(PU)は、弾力性があって、伸縮性に優れているため、スポーツウェアやインナー、レギンス、デニム、合成皮革のジャケット、靴、バッグなど幅広い製品に使用されています。しかし、その一方で、水分や熱、紫外線に弱く、耐久年数は2〜3年といわれています。適切な管理をしないと「加水分解」と呼ばれる劣化が進んでしまいます。
2.ポリウレタン製衣類の劣化原因
ポリウレタン・ホリウレタン混製品は以下の要因によって劣化が進みます。
- 加水分解
ポリウレタンの最大の弱点は水分に対する耐性の低さです。湿度の高い環境に長時間放置すると、ポリウレタンの分子が分解され、ベタつきやボロボロになる症状が現れます。
- 紫外線の影響
直射日光に長時間さらされると、ポリウレタンの分子が破壊され、ひび割れや黄ばみが発生しやすくなります。
- 熱による劣化
ポリウレタンは熱に弱いので、伸縮性が低下したり、生地が硬化したりすることがあります。乾燥機はできるだけ使わないようにしましょう。
- 洗濯方法の誤り
強い洗剤の使用や高温での乾燥は、ポリウレタンを傷める原因となります。適切な洗濯を行わないと、劣化が加速する可能性があります。
3. ポリウレタン製衣類の正しい洗い方
ポリウレタン混製品を長持ちさせるためには、以下のポイントを押さえた洗濯方法が重要です。
洗濯表示を必ず確認
製品のタグに記載されている洗濯表示を確認し、適切な洗い方を選択しましょう。基本的には手洗いが推奨されていることが多いです。
手洗いを推奨
- 洗剤選び:おしゃれ着用洗剤や中性洗剤を使用
- ぬるま湯(30℃以下)を使用:熱いお湯は繊維を劣化させる
- やさしく押し洗い:もみ洗いやねじり絞りは避ける
- タオルで水分を取る:軽く押して水分を取り、形を整える
洗濯機を使用する場合
- 洗濯ネットに入れる:摩擦による劣化を防ぐ、できるだけぴったりのサイズのネットを使用する
- ドライコースや手洗いモードを選択
- 脱水は短時間(30秒~1分):強い脱水は避ける
4. ポリウレタン製衣類のメンテナンス方法
適切なメンテナンスを行うことで、ポリウレタン混製品の寿命を延ばすことができます。
収納時のポイント
- 湿気を避ける:乾燥剤やシリカゲルを入れ、湿気対策をする
- 直射日光を避ける:紫外線を防ぐため、暗所で保管
- 密閉せず通気性を確保:密閉しすぎると湿気がこもり、加水分解を促進する
定期的に風通しを
シーズンオフの間も、数カ月に一度は取り出して風通しを行いましょう。湿気がこもると、劣化が進む原因になります。
クリーニングに出す場合
ポリウレタン製品は一般的なクリーニングでは対応できないことがあります。受付時に相談しましょう。「ドライクリーニング可」と記載されている場合は、クリーニング店での処理が可能です。
5.まとめ
ポリウレタン混製品は快適な着心地を提供してくれますが、劣化しやすい素材のため、適切なケアが不可欠です。
劣化を防ぐには?
- 湿気・紫外線・熱を避ける
- 正しい洗濯方法を守る
- 定期的に風通しを行う
これらのポイントを意識することで、ポリウレタン混製品を長く愛用することができます。ぜひ、日頃のケアを見直し、大切な衣類を長持ちさせましょう!
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